今回が人生初のブログ投稿になります。何卒よろしくお願いいたします。

それでは早速ですが、今回はAK4490EQを使用したDACがそろそろ完成しつつあるので、備忘録も兼ねての投稿とさせていただきます。
このDAC製作を始めたきっかけは、ポータブルで使用したいと言う事が一番大きかったと思います。と言うのも、ポータブルオーディオプレイヤーに私が求めるスペックが、PCM最大384kHz,32bit、DSD最大11.2MHz,1bitを再生可能であるという事で、それを満たすプレイヤーを既存のもので探したところ、とても学生でアルバイトな私には買えるような物ではありませんでした。その上選択肢もほぼ1択で、A&KのAK380くらいしか無く、確かにこれは素晴らしいプレイヤーだと思いましたが、他に選ぶ物が無い以上ここにお金を使ってしまうのはもったい無く感じた次第でした。
それが大体2年ほど前の事で、そこから構成を練って必要なスペックを決め、製作を開始しました。

そうして約1年後に上写真のAK4490デュアルモノラルDACの原型が完成し、音出しにも成功しました。
こちらの基板はDAC部のみの構成で、ローパスフィルターは別基板で用意する必要があります。
端子はアナログアウトと、電源、I2S、I2Cがあり、DACの設定などはほぼ全てArduino Pro Mini3.3Vモデルを使用してI2Cで制御します。
USB接続にはDIYINHKのXMOS基板を使用しました。
以下の写真がブレットボードを使用した仮組みの全体像です。ローパスフィルターはとりあえず既存のキットを組み立てて使用しました。イヤホンで試聴する為に最終出力段にはTPA6120A2を使用したヘッドホンアンプを繋げています。
DSDモードとPCMモードの切り替えに少し戸惑いましたが無事にDSD11.2MHzの再生を確認し、PCM192kHz,32bitまで問題無く再生出来ました。
仮組みでは少し外部ノイズなども出ていた上に音を出す事に必死だったのであまり音質は気にしていませんでしたが、「なんか低音に締まりがあって今まで聴いていた音と違くない?」と言う感じはありました。後でDAC1号機という事で記念としてこの回路を箱詰めして普段使い出来る様にしましたが、今でもそのDACを置き型用として家で使用しています。(下写真)
ユーザーインターフェイスは電源スイッチを兼ねたボリュームノブとDSD、PCMで色の変わるLEDのみの、非常にシンプルな物です。出力もライン出力のみです。基本的にSTAXのSRM-252SとSR-207の組み合わせを接続して使っています。バランス出力端子も付いているので、いつかはSTAXのバランス入力付きの上位ドライバを購入出来たらと考えております。

次に、このDAC基板を元にヘッドホンアンプまでを1枚とした新型の基板をこれまた数ヶ月の期間を要してようやく完成させました。そちらはまた次回とさせていただきます。ありがとうございました。